さてさて、本人も忘れつつありますが十二星座の話を続けましょうか。
では今回は「おとめ座」(8/23〜9/22)
こちらも春の星座ですね。
1等星はスピカ。ふたつのスピカのスピカです。
さて、この乙女座は実は全天で二番目に大きい星座なのです。
(一番はうみへび座6/28のかに座の話参照
といってもスピカ以外は暗い星が多いので、
乙女の姿をかたどるのは難しいかもしれません。
スピカは青白い星で、アークトゥルスとデネボラとともに
春の大三角形を作っています。
うしかい座アークトゥルスとともに夫婦星と呼ばれているスピカですが、
夫の星であるアークトゥルスは麦星、五月雨星と呼ばれるのに対し、
妻の星であるスピカは真珠星と呼ばれています。
春の空は、この二つの星の色のコントラストがいい感じです♪
ではここでおとめ座に関する神話など。
乙女座の乙女のモデルは様々な説があります。
正義の女神アストレイア、農業の女神デーメーテール
その娘ペルセポネなどなど・・・
一番有名なのはデーメーテール・ペルセポネの神話ではないでしょうか。
死の象徴であり、冥界の神であるハデスはあるとき、
デーメーテールの娘、ペルセポネに恋をしました。
そして彼女を強引に冥界へと連れて行き、后にしてしまいました。
ハデスはデーメーテールと仲が悪かったので、
こんなカタチでしかペルセポネを后にすることができなかったのかもしれません。
その上、ハデスは死の世界の神ですからねぇ。
恋は障害がある方が燃えるってことでしょうかね?(笑)
ま、とにかく、ペルセポネは冥界の神の妻となってしまったので、
一年のうちの三ヶ月は冥界で暮らさなければならなくなりました。
ペルセポネの母、デーメーテールは娘に会えないその三ヶ月間は悲しみに暮れ、
その使命である大地の世話をやめてしまいます。
こうして、その三ヶ月間は作物などがとれなくなりました。
そしてその三ヶ月間は現在では「冬」と呼ばれています。
そう、乙女座は豊作・豊穣の象徴。
スピカは女神の持っている麦の穂をあらわしているのです。
これからの時期、ペルセポネは冥界でハデスと暮らさなければなりません。