3/3早朝6時。
闇の中でゆっくり蠢く影があった。。。


「ねみぃ・・・」


彼はこともあろうに天満のホテルにチェックインしたあと、
梅田まで出てIIDXをしていたのだったw
や、ほら遠征エリアをせっかくだから増やしたかったし。
それに奈良・京都のガイドブックも買わなきゃいけないし。
2時近くまで次の日の計画を立てていたんだからそりゃあ眠いわ。


まぁそれでもなんとか目を覚まし、
天満駅へ・・・


って!雨降ってるじゃないか!!!(゜д゜;)
寺院系はともかく、午後一番楽しみにしてる
観光地がこのままじゃ台無しになってしまう。。。
軽く呪いの言葉を吐きながら、とりあえず奈良に向かったのでした。


関東の中学校って、修学旅行が京都・奈良っていうの
多いと思うんですが、ウチはなぜか福島の磐梯山だったので、
実は今回が奈良デビューなのです!


近鉄線で奈良に着くと、7時半。まず近くの奈良公園へ。
ワタクシの旅行はベタなコースを巡るのが通例なので。
と、おおぉ、鹿がいる。。。当たり前なんですけどねw
ただ、想像以上の数だったのでちと驚きました。
朝だし、雨だしで凄く寒いので鹿たちはじっとしてました。



くっ、食われる・・・



と思ったら、優しげな瞳たちw
鹿にデジカメのメモリをガンガン消費しつつw、
ここでの最大の目的である東大寺へ。


朝早いということに加え、雨の影響もあったでしょうが、
東大寺はほぼ貸切状態!!



気分は聖武天皇ですよ!(謎
東大寺の大仏は撮影可能で、珍しいな、と思ったんですが、
写真だとイマイチ大きさが伝わりにくいので、アップにしておきますw



悠々と東大寺を闊歩すると、一人旅っていいな、って思います。
こんな時間に来ることはないだろうし。自由度が高いのが魅力ですね。


次に、JR奈良駅まで歩き、そこからJR法隆寺駅へ。
柿食えば・・・の法隆寺です。
電車を降りると雨は上がっていました。バスに乗って、
法隆寺に着いたのは10時ごろでしたね。
ここいらで巻きで動かないと行きたいトコロを回りきれないので、
ちょいと早足でまわりましたw


大阪、奈良、京都の降水確率は午前中は50%、午後は40%だったのに、
青空がのぞいていました。これは嬉しかったですね。



世界最古の木造建築! 五重塔と金堂です!
法隆寺っていうとやっぱりこの五重塔のイメージが強いかなぁ。
これらは法隆寺の中では西院伽藍といわれる場所にありまして、



これは、東院伽藍にある夢殿です。
この写真、なかなか気に入ってます♪
法隆寺聖徳太子が創ったと言われていますが、
境内を回るとやはり彼の陰がちらほら。
大宝蔵院には、小学校とかの教科書で良く見る聖徳太子の絵
(二人の役人?を左右に連れてるやつです)
の実物がありました。


法隆寺は割と急ぎ足でしたが、
奈良駅に戻り、軽くお昼を済ませた後、
12時半ごろ京都に向かいました。
本当は薬師寺も見たかったのですが、
今回はちと時間が足りませんでした。


しっかし、この写真に写ってる建物全部、
国宝であるだけでなく世界遺産とは・・・奈良あなどれねぇw


午前は奈良、午後は京都。


京都は実は半年前にはじめて来ていて、今回は二回目です。
そのときの模様はこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/dj_yu/20070908
半年前の夏休みに来たときは彼女と二人旅でした。
思えばあれから三ヶ月で別れて、
別れてから三ヶ月で今度は一人で来るとは・・・
なにか因果を感じます;


ま、それはおいといて。
前回は1泊2日の滞在で天橋立に行くという暴挙に出たため、
清水寺銀閣寺と並ぶ観光スポットである
金閣寺に行くことができなかったのです。
だから今回はまずそこを見ておこう、と。


でも、道が混んでてバスが遅かったり、
もともと金閣寺が北の外れにあることもあり、
着く頃には14時半ぐらいになってしまいました。
でもそのおかげで良い写真が撮れた!この頃は日差しがあり、
思えばこの日、一日で最も良いタイミングだったはず。



金閣寺は太陽光を反射に光り輝いていました。
水面にうつる金閣寺もまた、風情がありました。
期待以上のものを見ることができて、大満足でした。


しかし。
今回の京都観光の一番の目当てはこの後行くトコロだったんです。
金閣寺からバスで円町まで出て、JRで嵯峨嵐山へ。
「竹林の道」をガイドブックで見たときから惹かれてたんですよ。
駅からは徒歩15分程度と、離れてたんですが、
そこは一人旅の自由度を活かして歩く歩くw



なんていうか、ここは別世界でした。
なにかこう・・・気持ちが安らぐというか。
とにかく、あまり長い道ではないのですが、
時間のある限りそこにいたくなるような、そんな不思議な場所でした。
(ちなみにこの写真を撮るために人の切れ目を狙うのが大変でしたw)


そしてそこから更に徒歩15分。
嵐山の渡月橋へ。誰かに勧められてたし、近かったので。



紅葉のシーズンに来ると良いらしい。
でも、この季節も眺めは良かったですよ。


と、まぁそんなこんなでそこから京都駅に帰ってくると、
時間は既に17時を回っていました。
実は18時前までに清水寺付近に行かなければなりませんでした。
と、いいますのも。
母に頼まれてたんです、清水焼の湯呑。
京都駅とかの土産物屋に売ってるのは、
やはりちょいとチャチ(失礼;)ですから。
清水寺が18時に閉まるので、周辺のお店も閉まっちゃうんです。


結構焦りながら土産物屋の立ち並ぶ二年坂、三年坂を回り、
17時50分ぐらいにようやく京焼、清水焼専門の「朝日堂」で、
綺麗な藍色の陶磁の湯呑を見つけました。
母の依頼が5000円くらいの藍色の清水焼の湯呑だったので。
値段もジャスト!
で、買ってからこれって本当に清水焼なのかな?京焼じゃないのかな?
さっき見た店で清水焼ってシール貼ってあったのは釉薬があまり
塗られてないやつだったし、買った陶磁のにはシール貼ってないぞ?
と、不安になったので調べてみると。


どうやら土っぽい焼〆の陶器から、染付や色鮮やかな磁器のものまで
清水焼の手法は幅が広く、正直言って一口にこれが特徴と言い難い
らしく、江戸時代あたりでは清水焼以外にも、粟田口焼・八坂焼・
音羽焼・御菩薩池焼などが京都市内各地にあり、それを総称して
「京焼」という言葉が使われていましたが、時代の流れとともに
清水焼だけが残って、現在ではほぼ「京焼=清水焼」という形に
なっているそうです。ひとつ勉強になりました。


これでようやくあと気にしなきゃいけない時間は、帰りの電車だけ。
京都タワーで父と妹、友達にお土産を買い、
20時半過ぎの新幹線に乗り、日付が変わるころ家に戻ってきました。
ハードスケジュールでしたが、 非常に密度の濃い関西旅行でした。


気ままな一人旅、オススメです。