6つ目。
今日は「かに座」(6/22〜7/22)
おうし座、ふたご座、そしてこのかに座は冬の星座です。
かに座はちょっと見つけづらいのですが、ふたご座としし座の間に
ぼやっとしたものを見つけることができれば、
それがかに座の散開星団である、プレセペです。
これはかにの甲羅を表す四つの星に囲まれています。
このぼんやりとした明るさから、昔、中国ではこのプレセペを、
屍から立ちのぼる霊気が集まったものと考えたそうです。
また、あの世への入り口とも言われていたとか。散開星団なので、
望遠鏡を使えば、たくさんの星を見ることができます。
ちなみにこのプレセペ、というのは飼葉桶(かいばおけ)という意味です。
なぜこんな名前がついたかというと、古代の人々はかにの甲羅の4つの星を
4頭のロバに例えていたそうで、そのロバたちが飼葉桶の草を
食べているように見えたとか見えないとか・・・
ここで、かに座の神話について。かに座の蟹は、
アミモーネの沼に棲む化けガニとされています。
この化けガニは、親友である蛇の怪物ヒドラ
英雄ヘラクレスに退治されそうになったとき、
ヒドラを助けるためにヘラクレスに立ち向かいました。
しかし、ヘラクレスはそれをものともせず、
化けガニは彼に踏みつぶされてしまいました。
なんだかちょっと悲しいですが、
ここは、蟹さんの勇気と友情を評価し、讃えたいと思います。
ちなみにヘラクレスは、ヘルクレス座として夏の空に、
怪物ヒドラは全天中最も大きく長い星座である、
うみへび座として春の空に見ることができます。
うみへび座には頭に近いところに明るい星があります。
これはうみへびの心臓、コルヒドレとか、
明るい星たちからちょっと離れたところにあるため、
アルファルド(孤独な者)とかいわれています。