方舟さくら丸 (新潮文庫)

方舟さくら丸 (新潮文庫)

安部公房さんの作品ははじめて読みました。
地図にも乗っていない、住所も存在しない、
山の採掘場跡に広がる広大な「方舟」。
核戦争を生き延び、新たな人類を残すための方舟です。
しかし、その乗組員を探す「船長」である主人公は、
その乗船券である採掘場入口の鍵を盗まれてしまい・・・
設定が面白いですよね。ノアの方舟現代版・・というわけではないですが、
リアルなノアの方舟?みたいな、非常に現実的な展開、といった感じです。
神も出てこなければ、ノアが素晴らしい人間とは対極なのですが。
ただ、登場人物が好きになれなかった;
特に主人公wwwそこがちょいと残念だ・・・