ふたつのスピカ 12 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

ふたつのスピカ 12 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

以下大きくネタバレ注意


まさかの急展開!!
いや、いつかはこうなるとは思ってたけど、
このタイミングでシュウが死んでしまうとは…
まぁここがベストっちゃベストだけど。
彼が宇宙行ってからよりは、遺志をついでアスミが行く方が。


マリカとふっちーは宇宙飛行士になれないフラグが立ってしまいましたね。
私的予想では
・マリカ:地上で宇宙飛行士を支えるオペレータ
・ふっちー:花火職人
になると見た。
マリカは死ぬかと思ってたけど、今巻で事実上リタイア
することによって死は免れたような。


問題はケイとライオンさんですな。


結局宇宙に行けるのは一人だけだから、アスミが行って、
ケイは行けないんじゃないかな、と思う訳でして。
ただ、シュウを好きだった彼女は、彼が死んだことで、
彼の遺志をつごうとするかな、
って気もするから、リタイアしなそうなのよね。


ライオンさんは消えそで消えないねぇ。そろそろ消え時だと思うんだがね…
アスミが宇宙に行くことで消えて、夜空の星を見上げながらアスミが、
「ここに…いたんだね。」
っていうヒカルの碁的展開はすごくありそうだけど(笑)


ねじの回転 下 FEBRUARY MOMENT (集英社文庫)

ねじの回転 下 FEBRUARY MOMENT (集英社文庫)

以下、私的恩田陸作品の評価

作品 設定 展開 オチ
六番目の小夜子
球形の季節 ×
不安な童話
ライオンハート ×
MAZE
クレオパトラの夢
ネバーランド ×
光の帝国
ねじの回転


と、言うわけで。
「ねじの回転」はマジオススメ!


過去に遡る技術を手にいれた人間は、もっとも残虐な犯罪者、
ヒットラーに対し、「聖なる暗殺」をすることに成功した。
しかし、大きく過去を変えたことにより現代には深刻な影響が現れた。
急速に歳をとって死に至る、致死率の非常に高いのHIDSという病の蔓延である。
このままでは人類は滅びてしまう。
そこで国連は再び過去に遡り、歴史を変える前に起こっていた史実を
「再生」し、「確定」していくことで、現代を元に戻すことにしたのである。
「聖なる暗殺」は多くの国の歴史に影響を与えていたため、
それぞれの国で再生を行う必要があった。
そこで日本では、軍部が強い力をつけて戦争へと傾いていった
大きな転換点であった二・二六事件が歴史の修正ポイントと見なされ、
この事件の再生が必要とされたのだった。
再生を行うにあたっては、現代の人間が直接介入してしまうと
歴史を大きく変えてしまうため、過去の人間に再生を行わせなければならない。
そこで選ばれたのは
安藤輝三大尉 栗原安秀中尉 石原莞爾大佐 (三人とも実在した人物)
国連は彼らに史実を再生させようとする。
しかし、彼らには国連とは違う思惑があり…
更にハッカーが現れ、事態は思わぬ方向に動き始める。
果たして国連は、過去に遡っていられる「正規残存時間」内に
二・二六事件を再生し、確定できるのか?


長くなりましたが、こんなお話。
ただ、結構複雑な内容なので、一度では理解しきれないかも。
私は続けて二周読んでる所です。
特に後半は時間や装置の設定が相当難解なので、整理して読まないと、
ん?なんでそうなるんだ?って感じるかも。
ま、何度か読まなきゃって所に魅力があるんだと私は思いますが。
SFの要素が相当強いですが、めちゃくちゃ面白かったです。
ちょっとでも興味を持たれた方は是非読んでみて下さい!